カンボジアの謎の病気としてニュースを騒がせましたが、WHOは今回の一連の病気を手足口病を起こすウイルスであるエンテロウイルス71によるものと結論付けました。
CIDRAP (7/12)
CNN(7/11)
カンボジアのPasture研究所、アメリカのCDCなどが協力して調査が進められ、78名の患者を確認したようです。
31名の患者の血液を調べたところほとんどの患者からエンテロウイルス71が検出されました。また少数ではありますがHIB(インフルエンザ菌)、豚レンサ球菌なども検出されたようです。
多くの患者は3歳以下で、もともと慢性の病気を持っていたり、栄養失調があった子供もいたようです。
どこか一つの地域で集中的に発生しているわけでもなく14の州から患者は来ています。
また多くの子供たちが治療の過程でステロイドを投与されていたことも分かっています。これが病状の進行と関係しているかも、というコメントも見られます。
ステロイドは免疫抑制剤です。免疫を下げる薬なので普通の感染症ではまず使いません。ですが炎症を抑える働きも強いので、時に重症の感染症で短期間使われることがあります。今回どのような経緯でステロイドが子供たちに使われることになったのかはわかりませんが、安易な投与があったのかもしれません。
日本では病院の処方箋がないともらえないステロイドですが、
ベトナムでは(おそらくカンボジアでも)薬局に行って『風邪引いた、のどが腫れていたい』というとステロイドが処方されてくるケースがたびたびあります。知らない薬を薬局で買って飲むのはできるだけさけたほうが賢明でしょう。
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