2012年11月21日水曜日

生食肉のサルモネラ菌汚染率は32% In ホーチミン


ホーチミンの食肉の衛生検査の結果がニュースに出ていました。

VIet Jo〉より  〈Dan Tri〉(ベトナム語)
ホーチミン市パスツール研究所が実施した食肉衛生検査で、市内の市場で販売されている食肉の32.26%がサルモネラ菌に汚染されていたことが分かった。サルモネラ菌は人に経口感染し、腸チフスや食中毒を引き起こす。14日付ジエンダンゾアンギエップが報じた。
 この検査は、生の牛肉・豚肉・鶏肉のサンプル計1150検体に対して行われた。その結果、サルモネラ菌の汚染率は豚肉の39.20%が最も高く、鶏肉は35.17%、牛肉は30.80%だった。


この記事だけをみると、30%もサルモネラ菌がいるの!!と驚く人も多いかと思います。


じゃあ日本はどうなんだろう。と調べてみると

少し古いですが、2004年から2007年の3年間の全国平均では,
牛肉の0.5~0.8%
豚肉の2.4~4.6%
鶏肉の20.0~34.2%
にサルモネラ菌の感染が確認されています。(東京都福祉保健局の資料

日本でも鳥肉の場合は結構サルモネラ菌が検出されています。これを見ると鳥だけであればそう変わらないと分かります。

その他の国ではどうでしょうか。
中国、コロンビア、ロシア、ベトナムを比較した2012年の論文では。
  • China      52.2%  (n=1,152)  
  • Colombia  26.7%  (n=1,003)
  • Russia    31.5%  (n=698)
  • Vietnam     45.9%  (n=1,000)

この論文ではベトナムは45.9%とホーチミン単独の調査より多いですが、中国よりも少ないことがわかります。

他にもあり。(WATT Ag net)
  • 60 percent in Portugal (n = 60)
  • 57 percent  in Thailand (n = 72)
  • 36 percent  in Belgium  (n = 772)
  • 35.8 percent  in Spain  (n = 198)
  • 4 percent  in the United Kingdom (n= 877)
  • 3 percent  in New Zealand (n = 232)
  • 4.2 percent  in the United States (n = 212)
  • Zero  in Sweden  (n = 40)


と意外とヨーロッパの国々でもサルモネラ汚染が多いことがわかります。ポルトガル60%はベトナムより多い。

ただこの検査は肉のどの部位を検査するか、どの形状の肉を検査するかが感染の確立の大きさにも関わってきます。(日本ではミンチ肉でサルモネラ感染が多かったようです) 

ホーチミンの32%という値も世界的にみてとても高いわけではないようです。ですが、肉はきちんと火の通ったものを食べるようにしましょう。



クリニックで診療をしていても、急性胃腸炎の患者さんでこれはサルモネラだ。という患者さんが特に多い印象はありません。