2012年9月5日水曜日

脳喰いアメーバ、ベトナム初のケース  Brain-eating ameba in VN

ベトナム初の脳喰いアメーバの報告がありました。
Viet Jo),( Info VN 英語)

25歳のPhu Yen省出身の男性で、入院の1-2週間前に友人と池で魚を捕まえていたようです。その後発熱、頭痛でGia Dinh病院に入院し、髄膜炎と診断されました。 意識状態、呼吸状態が悪化し熱帯病病院に転送され、そこでこのアメーバと診断。3日後に亡くなったようです。


フォーラーネグレリア (Naegleria fowleri
これが脳を溶かす寄生虫の名前です。 アメーバといってもよくベトナムで下痢の原因となるアメーバ(赤痢アメーバ)学名:Entemoeba historitica とはまったく別の種類です。


ちなみにこのフォーラーネグレリアはベトナムで発見されたのは初めてですが、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアなどで発見されています。その感染は非常にまれで3億人以上の人口のアメリカで50年間(1962-2011年)に123人の感染が認められています(CDC)。(年に2,4人/3億人の換算です。)
ちなみに日本でも1996年に佐賀県で初めてのケースが報告されています。(リンク


このアメーバは水中に暮らしており、アメーバが水とともに鼻の中に入ると、鼻の中から神経系に進入し、脳の中まで入り込み脳に傷害を起こします。水を飲んだだけでは罹りません。 ヨガをやっている一部の方が行っている鼻の洗浄にNeti potという水で鼻(副鼻腔)のなかを洗う療法がありますが、アメリカではこれでフォーラーネグレリアに感染した人もいるようです。(Time  Web MD
フォーラーネグレリアは温水を好むので日本では温泉などで感染する可能性もあるようです。

一旦かかってしまうと、治療法も確立しておらず、非常に予後が悪い病気で、生存率はわずか3%です。



ベトナムでも初のケースで(過去にただ見つかってないだけかもしれませんが)。特に日本人のベトナム滞在者が 気をつける必要はないと思いますが、むやみに池や川などでは遊ばないほうがいいかもしれません。



0 件のコメント:

コメントを投稿