2014年1月18日土曜日

麻疹(はしか)の流行 ベトナム  Measles outbreak in VIetnam






 2014年1月現在。 麻疹(はしか)がベトナムで流行しています。




以前は毎年のように流行が見られていたはしかですが、ここ3年ほど流行が抑えられていました。ただ今月に入って再流行が見られているようです。

Vietnam breaking news

ホーチミンの第一小児病院では毎日5,6人の子供が麻疹で新たに入院しています。外来では毎日10-20人以上の子供が麻疹と診断されているようです。ほかの熱帯病病院や、第2子供病院でも同じような状況です。ほとんどが予防接種を打っていない子供です。


当院では、日本人、欧米人患者が多く、皆さん予防接種をうっているためにお子さんの患者さんはまだいません。(旅行者では以前予防接種を受けてない家族が3人の子供全員が麻疹にかかって受診されたことがあります。)
大人では予防接種の効果が弱まってきり、2回接種を受けてない人が感染しています。




ちなみに日本では昨年1年間で日本全土で220人ほどの感染を確認しただけのようです。

ヨーロッパでは昨年大きな流行があり。  WHO統計

イギリス2200人  (例年の10倍の感染数)
オランダで2100人
ドイツで1700人
イタリアで3400人

トルコやグルジアなどでは5000人規模の感染があったようです。

2008年に日本で大流行が見られた際は年間に11000人が感染しました。  (感染研)



麻疹ウイルスはは非常に感染力のつよいウイルスです。飛行機には搭乗できないですし。もし登場していたことがわかればほかの乗客全員が感染していないかなど、チェックされ多大な迷惑をかけます。

2007年に日本の修学旅行の高校生が麻疹を発症し、日本へ帰国できなかったことは有名です。l
(記事まとめリンク)

最近でもニュージーランドで麻疹に感染した乗客がいたとのことで、ほかの乗客の追跡がされているようです。  Global post



麻疹の定期接種は1歳時ですから、1歳未満の子供は予防ができないので危険です。

麻疹は肺炎や脳炎などを引き起こしますし、死亡することもあります。

予防接種を2回 きっちりうっておくことが大事です。