前回リケッチアの感染だとわかったと発表がありましたが、どうやらリケッチアが原因ではないようです。
14日に公式な発表があり、WHOのベトナム代表、アメリカCDCの代表も同席しての会見だったようで、今までで一番信憑性の高い発表です。
べトナム保健省のページ(ベトナム語)
この会見によると、
長崎大学が患者の血液を検査行い、240種類のウイルスや細菌のDNAと照合した(詳細は不明)ところ、ウイルスや細菌の感染は確認できなかったようです。(リケッチアも出てこなかったということだと思います。)
また200種類以上のダニやノミなどの昆虫を捕まえて、細菌やウイルスなどの検査を行いましたが、こちらでも明らかな感染源となるものは見つからなかったようです。
この結果からすると今回の原因は感染症ではなさそうです。
そうすると原因は? となりますが。
以前から噂はされている環境汚染ではと考えられますが、
今回の発表では、 土や水に含まれている重金属(銅、亜鉛、鉛、カドミウムなど)の濃度も調べた結果危険な濃度ではない。患者の皮膚や髪からもそれらの重金属は検出されなかったそうです。殺虫剤も調べて大丈夫との結果です。
ちなみになぜかBBCの記事では
Poisoned soil suspected cause of Vietnam illness(リンク)
原因は土壌汚染が疑われる。がタイトルになっています。
記事中でもヒ素、鉛、亜鉛、カドミウムなどが土壌から検出された。と書いてあります。同じ会見に基づく報道だと思うのですが、どちらが正しいのかは分りません。
今回原因の候補として挙がってきたのが、カビ です。
アフラトキシンというカビが作り出す毒が、精米していない米から多く検出されたようです。精米していないコメ(玄米)は精米してあるコメ(白米)の5倍多くアフラトキシンを含み、このBa to地区で玄米を多く食べるのが原因ではないかと考えられているようです。
結論としては。
最終的には今回の皮膚病の原因はまだはっきりしていません。
ただ人から人へ感染するものではないことはかなり濃厚なようです。