2013年7月9日火曜日

 風疹  帰国前にワクチンを

日本では風疹の大変な流行が続いています。

ベトナムでも時々流行はあるものの(2011年)、ここ最近は見られていません。


と思っていたら、日本からの旅行者の方がベトナムへ来て風疹を発症してしまいました。帰国しようとしたら空港で止められ、空港勤務の医者に発疹が全身に出ているのを確認されて搭乗不可となりました。

風疹は感染力が強い病気なので、飛行機には乗せてもらえません。
麻疹(はしか)、インフルエンザ、なども同様です。

 結局その旅行者の方は熱がひいて発疹がおさまるまで帰国できませんでした。 日本での仕事もあるでしょうに、大変です。


日本に帰国予定の方は。帰国前にワクチンを打つことをお勧めします。
予防の効果が出るまでに2週間ほどかかると言われていますので、帰国の2週間前には打つほうが良いでしょう。


当院ではMMRワクチン(麻疹、風疹、おたふくかぜ混合)を扱っています。
日本では風疹のワクチンの在庫がなくなってきているという話ですので、こちらで打っていくほうが賢明でしょう。  しかも日本で打つより安いです。






2013年5月13日月曜日

ベトナム南部でも鳥インフルエンザ(H5N1)


4月に入ってもう1例 鳥(H5N1)インフルエンザが発生してます。(中国で流行っているH7N9とは別です。)
場所はロンアン省。20歳の女性で、鳥の死骸をふれたりしたようです。
CIDRAP(リンク)


中国ではH7N9は今月に入って新たな発症患者数の報告は減ってきているようです。
4月は87例の感染確認。7例の死亡。
5月は9日の時点で、まだ2例確認されているのみです。

WHO(Weekly report 5/9)

このままH7N9が終息していってくれることを願います。


H5N1(今まであった方)も注意が必要です。


2013年4月10日水曜日

新たな鳥インフルエンザウイルス中国と、以前からの鳥インフルエンザ ベトナム。  


中国では今月に入ってから(H7N9)の鳥インフルエンザが見つかっています。

4月9日づけのWHOの報告では(リンク)、新たに3名の感染の報告があり、全体で24名の感染が確認され、7名が死亡しています。

この H7N9ウイルスは今までにも存在したウイルスで鳥類などの間で感染はおきていたものの人手の感染はいままでみられていなかったものです。 そういう意味では新しいウイルスと言えるかもしれません。
今回は 以前2009年に新型(豚:H1N1)インフルエンザが流行ったときとは様子が違うのはこのインフルエンザウイルスが人から人へ感染することが確認されていないということです。ただ今後どんどんと感染例が増えていくようであれば話は変わってくるかもしれません。


基本的には今まであったH5N1鳥インフルエンザと同様の対応でいいのではないかと考えられます。 鳥に近づかない、生肉を食べないなどなど。。。

詳細は日本の国立感染研究所がWHOのQ&Aの日本語訳をだしています。 (こちら)


さて、ベトナムではどうか?というと。
まだこのH7N9の報告はありません。

ベトナム側の対策としては中国産の鶏肉の輸入を中止して、国境の検疫では体温の検査を始めたようです。

ベトナムではH7N9ではなく以前からあるH5N1型の鳥インフルエンザが1例判明したようです。感染したのはハノイの農家の4歳の男の子で、明らかに鳥との接触はあったようです。ベトナムでは2012年の1月以来のH5N1の感染による死者です。  これでベトナムの鳥インフルエンザによる死者は2003年から62名になります。  (リンク)



いずれにしても鳥には気を付けましょう。


Pho ga(鳥のフォー) フォーは鳥味がベストだとおもっています。








2013年3月24日日曜日

謎の皮膚病 決着。 アフラトキシン Fatal SKIN disease caused by Aflatoxin


なかなか原因のわからない状態が続いていた謎の皮膚病( )に一応の決着がついたようです。  3月19日 Vietnam news (リンク) より

保健省は昨年からQuang Gai省で215人の死者を出している謎の皮膚病について、アフラトキシンによって引き起こされたものと結論付けました。
アフラトキシンは米に生えたカビが作り出す毒です。
この皮膚病を発症した家族が食べていた米を調査した結果。100%の家庭でこのアフラトキシンが安全な量の9倍以上含まれているカビの生えた米を食べていたようです。
アフラトキシンができるのは、コメの保管方法が悪かったり、米を長期間保存していた結果です。 普通に市販されている(カビていない)米には含まれないはずです。
 アフラトキシン(Wikipedia)(食品衛生局リンク) 

過去20日間に11名の症状を発症した患者が確認されており、今後コメの保管方法や場所の指導が急がれるところです。



この指導が効果を示してくれれば、やはりアフラトキシンが原因だったとは言えそうですが、アフラトキシンのことは昨年の5月にも疑いは出ており、なぜ今頃確定なんだろうと思ってしまいます。 まだなんとなくすっきりしないベトナム保健省の発表ではありますが、感染症ではないと考えていいのでしょう。





2013年1月22日火曜日

ファミリーメディカルプラクティス 2区にオープン

2013年になってしまいました。
今年もちょこちょこと情報を提供したいと思います。
今回は病院の開院の紹介です。




ホーチミン市の2区にファミリーメディカルプラクティスの分院が先週(1月15日)オープンしました。 場所はThao Dien streetの BPコンパウンドの向かい側です。 (2年以上前から計画はすすんでいましたが、やっとオープンしたという感じです)
こちらはあくまで分院になります。
本院は今まで通り、ダイアモンドプラザの中にあります。
働いている医師は今までダイアモンドプラザで働いていた欧米人医師が中心となります。(2区には欧米人が多いので)
私自身は今後内視鏡(胃カメラ、大腸内視鏡)をこちらのクリニックで行っていくようになると思いますので、週に2回ほどはこちらに勤務になるかもしれません。日本人スタッフは基本的には2区のクリニックには常駐していません。

ダイアモンドプラザは24時間オープンで緊急対応も行っていますが、2区のクリニックは平日8時半から18時、土曜は9時から14時の開院になります。今後変わっていくかもしれません。


 2区在住の方は便利になるかもしれません。




2012年12月4日火曜日

謎の皮膚病は続く? return of vietnam mysterious skin disease

今年の4-7月にかけて騒がれた”謎の皮膚病 ”ですが、最近ニュースに上がらないと思っていたら、まだ完全に終息したわけではないようです。

【THANH NIEN NEWS】

ちなみに謎の皮膚病はInflammatory Palmoplantar Hyperkeratosis Syndrome (IPPH)と名付けられています。が今回の記事には使われていません。
日本語に訳すと、炎症性掌蹠過角化症候群 というところでしょうか。

(記事によると)
今回も場所はQuang Ngai省のBa to地区です。
昨年の7月以来患者がでていなかったのですが、先月に4歳の子供が発症。手足の水疱、肝機能の異常でクアンガイ総合病院に入院しました。その後病状が悪化しホーチミン市の第2こども病院へ搬送され、入院したのですが、肝不全、多臓器不全で亡くなりました。


この病気の原因は未だに判明していません。以前WHOや長崎大学などが調査を行いましたが、それでも原因がわかっていません。

5月に亡くなった9歳の子の髪の毛からは通常の100倍のヒ素が検出されており、それが原因ではないかとも言われています。



今後の再度流行がないか注意が必要です。 

2012年11月21日水曜日

生食肉のサルモネラ菌汚染率は32% In ホーチミン


ホーチミンの食肉の衛生検査の結果がニュースに出ていました。

〈VIet Jo〉より  〈Dan Tri〉(ベトナム語)
ホーチミン市パスツール研究所が実施した食肉衛生検査で、市内の市場で販売されている食肉の32.26%がサルモネラ菌に汚染されていたことが分かった。サルモネラ菌は人に経口感染し、腸チフスや食中毒を引き起こす。14日付ジエンダンゾアンギエップが報じた。
 この検査は、生の牛肉・豚肉・鶏肉のサンプル計1150検体に対して行われた。その結果、サルモネラ菌の汚染率は豚肉の39.20%が最も高く、鶏肉は35.17%、牛肉は30.80%だった。


この記事だけをみると、30%もサルモネラ菌がいるの!!と驚く人も多いかと思います。


じゃあ日本はどうなんだろう。と調べてみると

少し古いですが、2004年から2007年の3年間の全国平均では,
牛肉の0.5~0.8%
豚肉の2.4~4.6%
鶏肉の20.0~34.2%
にサルモネラ菌の感染が確認されています。(東京都福祉保健局の資料)

日本でも鳥肉の場合は結構サルモネラ菌が検出されています。これを見ると鳥だけであればそう変わらないと分かります。

その他の国ではどうでしょうか。
中国、コロンビア、ロシア、ベトナムを比較した2012年の論文では。
  • China      52.2%  (n=1,152)  
  • Colombia  26.7%  (n=1,003)
  • Russia    31.5%  (n=698)
  • Vietnam     45.9%  (n=1,000)

この論文ではベトナムは45.9%とホーチミン単独の調査より多いですが、中国よりも少ないことがわかります。

他にもあり。(WATT Ag net)
  • 60 percent in Portugal (n = 60)
  • 57 percent  in Thailand (n = 72)
  • 36 percent  in Belgium  (n = 772)
  • 35.8 percent  in Spain  (n = 198)
  • 4 percent  in the United Kingdom (n= 877)
  • 3 percent  in New Zealand (n = 232)
  • 4.2 percent  in the United States (n = 212)
  • Zero  in Sweden  (n = 40)


と意外とヨーロッパの国々でもサルモネラ汚染が多いことがわかります。ポルトガル60%はベトナムより多い。

ただこの検査は肉のどの部位を検査するか、どの形状の肉を検査するかが感染の確立の大きさにも関わってきます。(日本ではミンチ肉でサルモネラ感染が多かったようです) 

ホーチミンの32%という値も世界的にみてとても高いわけではないようです。ですが、肉はきちんと火の通ったものを食べるようにしましょう。



クリニックで診療をしていても、急性胃腸炎の患者さんでこれはサルモネラだ。という患者さんが特に多い印象はありません。