今回はホーチミンの情報ではありません。
以前マレーシア旅行に行った際に受診した眼科を紹介します。
私にはまだ1歳にならない娘がいるのですが、最近斜視が気になっていました。
乳幼児の斜視は放っておくと、両目を使って物を見る(立体視)機能が発達しなくなってしまいます。そのため早い段階で見つける必要があり、眼鏡や、眼帯の使用や、必要があれば乳幼児でも手術を行います。そのためはっきりとさせたかったのですが、ホーチミンで小児眼科、斜視を専門とする医者を見つけられませんでした。(もしどなたかご存知であればコメントください)
たまたま見つけたのがクアラルンプールにある、International eye specialist Center でした。
http://www.isecmalaysia.com/
Mid vallayという大型ショッピングセンターの一角にあるオフィスビルの中にあります。
このクリニックに勤務する医師は殆どイギリスなどで留学しており英語が堪能なようでした。クリニック自体も非常に清潔で日本人にもなんら抵抗感はないと思います。
Dr.Fongは小児眼科、斜視を専門としており、実際わたしたちが娘を連れて行ったときも何人か明らかに斜視の子供が受診を待っていました。
診察結果はほぼ間違いなく偽内斜視(Pseudo strabismus)でしょう。とのこと。
予想(期待どおり)の結果でした。
ただ、同じ結論をもらうにしても小児眼科の専門医に言ってもらえることは安心感が違います。しかもDr.Fongはかなり感じのいい方でした。
ホーチミンの医療とは関係ないですが。
情報でした。
2011年3月9日水曜日
2011年1月19日水曜日
ベトナムでのB型肝炎予防 Hepatitis B in Vietnam
もう2011年になってしまいました。
細々ですが、情報をアップしていこうと思います。
B型肝炎はとくにベトナム特有の病気ではありませんが、ベトナムで多い病気です。
一般に肝炎はA,B,C型肝炎と見つけられた順に名前がついていますが、その特徴は大きく異なります。ちなみに非常に稀ですが、DからH型肝炎まであるようです。
B型肝炎は感染力が強く、また慢性化することがあるので注意が必要な病気です。
感染経路
B型肝炎はB型肝炎ウイルスを持っている人から血液、体液(唾液、精液)を介して感染します。
輸血などでも感染しますが、性交渉、セックスでもうつります。
食器の共有などで感染することもあるといわれています。実際に輸血も疑わしい性交渉もしていないのに急性のB型肝炎にかかってくる患者さんはいます。
もうひとつ多いのは母子感染です。B型肝炎を持っている母親から生まれる子供はかなりの確立でB型肝炎に感染します。
日本でB型肝炎ウイルスに感染している人は全人口の1-2%と言われています。
ところがベトナムではその数が10%以上といわれています。日本の10倍です。
実際にベトナム人の健康診断をしていると頻繁にB型肝炎のキャリアの患者さんに会います。
昨年当院の健康診断をうけたベトナム人2025人を調査してみると164名のB型肝炎のHBs抗原陽性(B型肝炎に感染している)人がいました。その割合は8%になります。当院で健診をうける人の多くは外資系企業に勤める人々でベトナム人でも裕福な層に入ると思うのですが、それでも8%というのは高い値です。
これだけ感染している人が周りいると当然何かの拍子に感染してしまうチャンスも増えます。
慢性B型肝炎
B型肝炎の問題は慢性化することです。慢性肝炎とは肝炎(肝臓がダメージを受けている状態)が持続することです。
B型肝炎に大人が新たに感染するとまず急性肝炎になります。発熱に加えて黄疸(白目が黄色くなったり、全身が黄色くなったり)、腹痛などが出ます。この時期も入院が必要ですが、多くは徐々に改善してきます。しかし急性B型肝炎にかかった人の約10%が肝炎が治りきらない慢性肝炎の状態になってしまいます。
血液検査をすると肝酵素であるGOT、GPTが常に高い値を示します。
慢性肝炎が続くと将来、肝硬変や肝臓癌になります。
簡単に言ってしまえば、B型肝炎ウイルスにかかることは将来肝臓癌になるかもしれないということと同じ意味になります。
B型肝炎の治療はありますが、長期に渡って薬を飲み続けなければいけなかったり、飲み続けてもウイルスがなかなか消えなかったりと簡単な治療ではありません。
やはり予防が一番です。B型肝炎にはワクチンがあります。
日本ではA型、B型肝炎のワクチンはそれぞれ注射しなければいけませんが、海外ではA,B型肝炎の混合ワクチンが主流です。
値段もそれぞれ打つよりも安く、副作用もそれぞれ打つ場合と変わりません。
当院でもこのA,B型混合ワクチン(Twinlix)をお勧めしています。
ちなみに摂取のスケジュールは初回、1ヶ月後、6ヶ月後の3回です。
細々ですが、情報をアップしていこうと思います。
B型肝炎はとくにベトナム特有の病気ではありませんが、ベトナムで多い病気です。
一般に肝炎はA,B,C型肝炎と見つけられた順に名前がついていますが、その特徴は大きく異なります。ちなみに非常に稀ですが、DからH型肝炎まであるようです。
B型肝炎は感染力が強く、また慢性化することがあるので注意が必要な病気です。
感染経路
B型肝炎はB型肝炎ウイルスを持っている人から血液、体液(唾液、精液)を介して感染します。
輸血などでも感染しますが、性交渉、セックスでもうつります。
食器の共有などで感染することもあるといわれています。実際に輸血も疑わしい性交渉もしていないのに急性のB型肝炎にかかってくる患者さんはいます。
もうひとつ多いのは母子感染です。B型肝炎を持っている母親から生まれる子供はかなりの確立でB型肝炎に感染します。
日本でB型肝炎ウイルスに感染している人は全人口の1-2%と言われています。
ところがベトナムではその数が10%以上といわれています。日本の10倍です。
実際にベトナム人の健康診断をしていると頻繁にB型肝炎のキャリアの患者さんに会います。
昨年当院の健康診断をうけたベトナム人2025人を調査してみると164名のB型肝炎のHBs抗原陽性(B型肝炎に感染している)人がいました。その割合は8%になります。当院で健診をうける人の多くは外資系企業に勤める人々でベトナム人でも裕福な層に入ると思うのですが、それでも8%というのは高い値です。
これだけ感染している人が周りいると当然何かの拍子に感染してしまうチャンスも増えます。
慢性B型肝炎
B型肝炎の問題は慢性化することです。慢性肝炎とは肝炎(肝臓がダメージを受けている状態)が持続することです。
B型肝炎に大人が新たに感染するとまず急性肝炎になります。発熱に加えて黄疸(白目が黄色くなったり、全身が黄色くなったり)、腹痛などが出ます。この時期も入院が必要ですが、多くは徐々に改善してきます。しかし急性B型肝炎にかかった人の約10%が肝炎が治りきらない慢性肝炎の状態になってしまいます。
血液検査をすると肝酵素であるGOT、GPTが常に高い値を示します。
慢性肝炎が続くと将来、肝硬変や肝臓癌になります。
簡単に言ってしまえば、B型肝炎ウイルスにかかることは将来肝臓癌になるかもしれないということと同じ意味になります。
B型肝炎の治療はありますが、長期に渡って薬を飲み続けなければいけなかったり、飲み続けてもウイルスがなかなか消えなかったりと簡単な治療ではありません。
やはり予防が一番です。B型肝炎にはワクチンがあります。
日本ではA型、B型肝炎のワクチンはそれぞれ注射しなければいけませんが、海外ではA,B型肝炎の混合ワクチンが主流です。
値段もそれぞれ打つよりも安く、副作用もそれぞれ打つ場合と変わりません。
当院でもこのA,B型混合ワクチン(Twinlix)をお勧めしています。
ちなみに摂取のスケジュールは初回、1ヶ月後、6ヶ月後の3回です。
2010年12月14日火曜日
アジアに初の日系総合病院
今回は病気とは関係ないですが、新聞記事に驚いたので紹介までに。
毎日新聞
脳神経外科で国内有数の北原脳神経外科病院(東京都八王子市)が来年早々、カンボジアに進出することが明らかになった。救命救急センターや医科大学を併設する大規模総合病院とする計画。入院設備を持つ総合病院のアジア進出は国内初という。
http://mainichi.jp/select/world/news/20101214ddm002040014000c.html
日本資本の総合病院がアジアにできる。
なんて、驚きです。しかも1000床とは大きい。
日本の病院も海外に展開してゆくことには賛成ですが、はたしてプノンペンで大丈夫なのかと不安に思います。本当にこの病院が稼動すればまたベトナム特にホーチミンの日本人医療事情も少しかわってくるかもしれません。
きっとベトナムも候補地にはあったのでしょうけど、この社会主義のベトナムにおいて簡単には進出させてくれないでしょうし。
実はファミリーメディカルも病院建設を進めているのですが、非常に進みは遅い様子です。
開院はいつになることでしょうか。
毎日新聞
脳神経外科で国内有数の北原脳神経外科病院(東京都八王子市)が来年早々、カンボジアに進出することが明らかになった。救命救急センターや医科大学を併設する大規模総合病院とする計画。入院設備を持つ総合病院のアジア進出は国内初という。
http://mainichi.jp/select/world/news/20101214ddm002040014000c.html
日本資本の総合病院がアジアにできる。
なんて、驚きです。しかも1000床とは大きい。
日本の病院も海外に展開してゆくことには賛成ですが、はたしてプノンペンで大丈夫なのかと不安に思います。本当にこの病院が稼動すればまたベトナム特にホーチミンの日本人医療事情も少しかわってくるかもしれません。
きっとベトナムも候補地にはあったのでしょうけど、この社会主義のベトナムにおいて簡単には進出させてくれないでしょうし。
実はファミリーメディカルも病院建設を進めているのですが、非常に進みは遅い様子です。
開院はいつになることでしょうか。
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2010年12月7日火曜日
狂犬病② ワクチン Rabies Vaccination
狂犬病ワクチン。
(注:ここで紹介するのはアメリカを中心とする海外での狂犬病ワクチンのスケジュールです。日本で推奨されているものとは接種期間、回数などが異なります。)
狂犬病ワクチンには2つの打ち方があります。
①犬に咬まれる前のいわゆる予防的なワクチン Pre-exposure vaccination(暴露前ワクチン)
②犬に咬まれた後の発病を防ぐ、治療的なワクチン post-exposure vaccination(暴露後ワクチン)
です。
①と②ではワクチン投与の仕方が違います。
説明の関係上②の治療的なワクチン(暴露後ワクチン)の説明を先にします。
前回も書きましたが、狂犬病はかかるとほぼ100%死亡する病気ですが、犬に咬まれたからといって必ず狂犬病を発症するわけではありません。
通常犬に咬まれた傷口からウイルスが侵入し、神経にそってゆっくりとウイルスが脳に向かって感染をしていきます。そして約1,2ヶ月後に発症(発病)します。この感染してから発病するまでの期間を潜伏期間といいます。
狂犬病に対する治療薬はないので唯一の対抗策は自分の免疫力でウイルスを殺す方法です。狂犬病ワクチンによる治療というのはウイルスそのものに対する治療ではなく、この症状が出る前の潜伏期間中にワクチンを繰り返し打つことによって免疫を高め発病をおさえこもうというものです。
いち早く免疫を高めるためにも、犬に咬まれてからどれだけ早く治療を始めるか(狂犬病ワクチンを打ち始める)が大事です。基本的に患者さんには咬まれたらすぐ来てくださいと説明しています。
ちなみにこの狂犬病ワクチンの治療スケジュールは
初日(1日目)、3日目、7日目、14日目の4回です。
つい最近まではアメリカのCDC(保健局)の勧告で1,3,7,14,28日目に注射をうつ5回接種が進められていましたが、今年4回接種でも大丈夫ということに変更になりました。
ただWHOも同じようにガイドラインを出しており、まだ5回接種が勧められています。(初回にワクチンを2回打つ方法では4回接種です)
そういう意味ではまだ議論が残る状況ですが、実際に治療するドクターと相談が必要です。
また、ワクチンではないのですが、狂犬病の治療に使う免疫グロブリンという薬もあります。
初回の治療の際にワクチンと同時に注射するのですが、詳細はまた記載します。
①の予防的なワクチン投与の考え方は一般的なワクチンの考え方と同じです。ワクチンをうって免疫力を高め、ウイルスに対する抵抗力をつけようというものです。
ただ狂犬病ワクチンで異なるところは、予防的なワクチンを打っていても犬に咬まれた場合は追加のワクチンを受けなければいけないというところです。
通常の ワクチンは予防として受けていればその病気にはかからない、もしくはかかっても軽症というのを目指しますが、狂犬病は確実に発症を予防したい病気です。そういう意味でも追加のワクチンは避けられないところかと思います。
ちなみにもしかまれた場合のワクチン接種は初回(0日)と3日の2回です。
結局注射するなら犬に噛まれてからでいいじゃないか、と思われると思います。
それにも一理はあります。
ではどんな人に暴露前ワクチンをすすめるか。
ですが。これは 間違いなく、子供です。
子供は無防備に犬に近づいてしまい、噛まれ、そしてそのことをきちんと親に伝えなかったりします。実際にベトナムで狂犬病で亡くなっている人の多くは子供です。
治療が手遅れになる可能性が高いので、やはりお子さんには狂犬病ワクチンをすすめています。
もうひとつは、すぐ病院にかかれない場所で働く人などです。
狂犬病は噛まれてすぐの治療が大切です。ベトナム国内で都市部以外の地方に勤務される方にはワクチンを勧めています。
ただ基本的にはすべての人に狂犬病ワクチンはすすめています。
当院で採用しているワクチンはSanofi pastureという会社が製造している。VERORABというワクチンです。
悩まられる方は相談してください。
ファミリーメディカルプラクティスクリニックホーチミン病院
(注:ここで紹介するのはアメリカを中心とする海外での狂犬病ワクチンのスケジュールです。日本で推奨されているものとは接種期間、回数などが異なります。)
狂犬病ワクチンには2つの打ち方があります。
①犬に咬まれる前のいわゆる予防的なワクチン Pre-exposure vaccination(暴露前ワクチン)
②犬に咬まれた後の発病を防ぐ、治療的なワクチン post-exposure vaccination(暴露後ワクチン)
です。
①と②ではワクチン投与の仕方が違います。
説明の関係上②の治療的なワクチン(暴露後ワクチン)の説明を先にします。
前回も書きましたが、狂犬病はかかるとほぼ100%死亡する病気ですが、犬に咬まれたからといって必ず狂犬病を発症するわけではありません。
通常犬に咬まれた傷口からウイルスが侵入し、神経にそってゆっくりとウイルスが脳に向かって感染をしていきます。そして約1,2ヶ月後に発症(発病)します。この感染してから発病するまでの期間を潜伏期間といいます。
狂犬病に対する治療薬はないので唯一の対抗策は自分の免疫力でウイルスを殺す方法です。狂犬病ワクチンによる治療というのはウイルスそのものに対する治療ではなく、この症状が出る前の潜伏期間中にワクチンを繰り返し打つことによって免疫を高め発病をおさえこもうというものです。
いち早く免疫を高めるためにも、犬に咬まれてからどれだけ早く治療を始めるか(狂犬病ワクチンを打ち始める)が大事です。基本的に患者さんには咬まれたらすぐ来てくださいと説明しています。
ちなみにこの狂犬病ワクチンの治療スケジュールは
初日(1日目)、3日目、7日目、14日目の4回です。
つい最近まではアメリカのCDC(保健局)の勧告で1,3,7,14,28日目に注射をうつ5回接種が進められていましたが、今年4回接種でも大丈夫ということに変更になりました。
ただWHOも同じようにガイドラインを出しており、まだ5回接種が勧められています。(初回にワクチンを2回打つ方法では4回接種です)
そういう意味ではまだ議論が残る状況ですが、実際に治療するドクターと相談が必要です。
また、ワクチンではないのですが、狂犬病の治療に使う免疫グロブリンという薬もあります。
初回の治療の際にワクチンと同時に注射するのですが、詳細はまた記載します。
①の予防的なワクチン投与の考え方は一般的なワクチンの考え方と同じです。ワクチンをうって免疫力を高め、ウイルスに対する抵抗力をつけようというものです。
ただ狂犬病ワクチンで異なるところは、予防的なワクチンを打っていても犬に咬まれた場合は追加のワクチンを受けなければいけないというところです。
通常の ワクチンは予防として受けていればその病気にはかからない、もしくはかかっても軽症というのを目指しますが、狂犬病は確実に発症を予防したい病気です。そういう意味でも追加のワクチンは避けられないところかと思います。
ちなみにもしかまれた場合のワクチン接種は初回(0日)と3日の2回です。
結局注射するなら犬に噛まれてからでいいじゃないか、と思われると思います。
それにも一理はあります。
ではどんな人に暴露前ワクチンをすすめるか。
ですが。これは 間違いなく、子供です。
子供は無防備に犬に近づいてしまい、噛まれ、そしてそのことをきちんと親に伝えなかったりします。実際にベトナムで狂犬病で亡くなっている人の多くは子供です。
治療が手遅れになる可能性が高いので、やはりお子さんには狂犬病ワクチンをすすめています。
もうひとつは、すぐ病院にかかれない場所で働く人などです。
狂犬病は噛まれてすぐの治療が大切です。ベトナム国内で都市部以外の地方に勤務される方にはワクチンを勧めています。
ただ基本的にはすべての人に狂犬病ワクチンはすすめています。
当院で採用しているワクチンはSanofi pastureという会社が製造している。VERORABというワクチンです。
悩まられる方は相談してください。
ファミリーメディカルプラクティスクリニックホーチミン病院
2010年10月12日火曜日
狂犬病① Rabies
狂犬病は恐ろしい病気です。
致死率(病気にかかると死亡する率)100%という病気です。
他にこんな病気はありません。
狂犬病から生存すると世界的に話題なるぐらいです。(記録にのこる限り過去に世界中で狂犬病にかかって生き延びた例はわずか6名だけ。)
ですから、かかったら(発症したら)治らないと思っていい病気です。
狂犬病は狂犬病ウイルスに感染することによって起こる病気です。
感染は狂犬病ウイルスに感染している犬に咬まれることによって感染します。
逆に言えば、健康な飼い犬に咬まれても感染はしません。
ただこの普通の犬が問題で、日本では犬を飼っている場合は犬に狂犬病の予防接種が義務づけられています。そのため犬が狂犬病にかからない→人を咬んでも狂犬病にかからないとなっています。
ベトナムでは犬に対しての狂犬病の予防接種がされていないため、常に犬に対して気をつける必要があります。
日本では1957年以来発生していませんが、ベトナムでは2008年91名、2009年64名の方が亡くなっています。その多くは15歳以下の子供です。
無防備に犬に近づいていってしまい、咬まれてしまうのでしょう。
http://www.thanhniennews.com/2010/Pages/20101001190600.aspx
予防策はワクチンしかありません。
ちなみにワクチンは咬まれる前のワクチンと咬まれたあとのワクチンと2種類あります。
その辺はつづきで。
9月28日は世界狂犬病デー だそうです。
知りませんでした。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/11.html
致死率(病気にかかると死亡する率)100%という病気です。
他にこんな病気はありません。
狂犬病から生存すると世界的に話題なるぐらいです。(記録にのこる限り過去に世界中で狂犬病にかかって生き延びた例はわずか6名だけ。)
ですから、かかったら(発症したら)治らないと思っていい病気です。
狂犬病は狂犬病ウイルスに感染することによって起こる病気です。
感染は狂犬病ウイルスに感染している犬に咬まれることによって感染します。
逆に言えば、健康な飼い犬に咬まれても感染はしません。
ただこの普通の犬が問題で、日本では犬を飼っている場合は犬に狂犬病の予防接種が義務づけられています。そのため犬が狂犬病にかからない→人を咬んでも狂犬病にかからないとなっています。
ベトナムでは犬に対しての狂犬病の予防接種がされていないため、常に犬に対して気をつける必要があります。
日本では1957年以来発生していませんが、ベトナムでは2008年91名、2009年64名の方が亡くなっています。その多くは15歳以下の子供です。
無防備に犬に近づいていってしまい、咬まれてしまうのでしょう。
http://www.thanhniennews.com/2010/Pages/20101001190600.aspx
予防策はワクチンしかありません。
ちなみにワクチンは咬まれる前のワクチンと咬まれたあとのワクチンと2種類あります。
その辺はつづきで。
9月28日は世界狂犬病デー だそうです。
知りませんでした。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/11.html
2010年9月6日月曜日
Sand fly (サンドフライ)
ベトナムのビーチでよく問題になるのがこのサンドフライです。
直訳すれば砂バエですが、実際には砂地に生息する吸血性の小ハエ全般の名前です。
日本語ではサシチョウバエになります。
この小ハエは砂地であるビーチにもよくいます。ビーチによってはサンドフライに注意という看板を出しているところもありますが、それでなくても多くのビーチにいます。
今までの患者さんはニャチャン、ムイネー、フーコックいずれのビーチでも刺されています。
このハエは体調が3-4mmと小さく、蚊よりも素早いです。
気がつくと体の上を歩き回っています。そして刺されても大抵のヒトは気がつきません。痒みも最初のうちはほとんど現れず、数時間してから強い痒みとともに皮膚が膨らみ始めます。膨らみかたも蚊にさされたようにうっすら盛り上がるのではなく、丘疹といってちょっとしたおできのように盛り上がります。そして治るのにも1週間くらいかかります。
ただ皆が皆同じようにひどく皮疹ができるわけではなくて、ある程度体質的に皮疹ができやすい人とそうでない人がいるようです。
治療は特別なものはありませんが、いわゆるムシ刺されの対処と同様です。
基本的にはステロイドのクリームを使います。
刺された箇所が多く、痒みが強いときには、抗ヒスタミン薬を飲み薬で飲んでも良いです。
予防としてはやはり虫除けです。
それと夕方にサンドフライは活発に活動するので、夕方のビーチ外出の際は少し服を羽織るほうが安全でしょう。
先日は夕方に水着一枚でビーチでごろごろしていた男性の方が、全身を刺されてかゆそうに受診されました。
直訳すれば砂バエですが、実際には砂地に生息する吸血性の小ハエ全般の名前です。
日本語ではサシチョウバエになります。
この小ハエは砂地であるビーチにもよくいます。ビーチによってはサンドフライに注意という看板を出しているところもありますが、それでなくても多くのビーチにいます。
今までの患者さんはニャチャン、ムイネー、フーコックいずれのビーチでも刺されています。
このハエは体調が3-4mmと小さく、蚊よりも素早いです。
気がつくと体の上を歩き回っています。そして刺されても大抵のヒトは気がつきません。痒みも最初のうちはほとんど現れず、数時間してから強い痒みとともに皮膚が膨らみ始めます。膨らみかたも蚊にさされたようにうっすら盛り上がるのではなく、丘疹といってちょっとしたおできのように盛り上がります。そして治るのにも1週間くらいかかります。
ただ皆が皆同じようにひどく皮疹ができるわけではなくて、ある程度体質的に皮疹ができやすい人とそうでない人がいるようです。
治療は特別なものはありませんが、いわゆるムシ刺されの対処と同様です。
基本的にはステロイドのクリームを使います。
刺された箇所が多く、痒みが強いときには、抗ヒスタミン薬を飲み薬で飲んでも良いです。
予防としてはやはり虫除けです。
それと夕方にサンドフライは活発に活動するので、夕方のビーチ外出の際は少し服を羽織るほうが安全でしょう。
先日は夕方に水着一枚でビーチでごろごろしていた男性の方が、全身を刺されてかゆそうに受診されました。
2010年8月21日土曜日
ポリオ
日本では診たことがなくて、ベトナムにきて初めて見た病気は結構あります。
デング熱もその病気のひとつですが、先日ベトナム人の健診をやっていて、昔ポリオにかかった。という人を診察しました。まだ30歳そこそこの男性です。
ポリオにかかり片足が麻痺し、左のふくらはぎより下が萎縮していました。麻痺に伴う足首の変形があったようで手術をうけて今は普通に歩ける状態です。
また、4月にベトナムの有名な整形外科病院の見学にいった際にも、ポリオにかかって重度の側弯(背骨が曲がってしまった)になった患者さんの背中をまっすぐにする手術成功例を紹介していました。その患者さんも20才台だったと思います。
ポリオという病気は日本では根絶された病気です。
1961年から予防接種を開始して以降ポリオの報告数は激減し、1980年以降は新たにポリオに罹った人は一人もいません。
(予防接種後の子供からポリオが発症した報告はあります、ワクチン関連麻痺Vaccine associated paralytic poliomyeritisと呼ばれています。)
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k01_g2/k01_26.html
という事で日本でポリオにかかった人に会うのは非常に稀です。30歳はありえません。
一方ベトナムは戦争が1975年に終結ですから、日本がポリオ発症がなくなった頃にやっと予防接種が開始されたぐらいです。最後のポリオ報告が出たのは1997年です。ですから比較的最近まであったわけで、子供のときかかったという人がまだまだいてもおかしくないのかもしれません。
ポリオは日本、ベトナムをはじめ、太平洋、ヨーロッパの国々では根絶されている病気です。しかしながら、アフリカ、インドなどではいまだに新たに発生しています。
そういう意味で再び蔓延する可能性がある以上は予防接種を続ける必要性があります。
日本ではポリオワクチンは生ワクチンといって(ポリオウイルスの毒性を弱くした:弱毒化)ウイルスが入っているワクチンを使います。経口(飲み込むだけ)のワクチンなので受けさせるほうとしては楽なのですが、このワクチンには問題があります。440万人に1人というとても低い確立ですが、ワクチンを飲んだことによってポリオにかかってしまいます。
この問題を防ぐため、現在多くの先進国では経口生ワクチンを使わずに、ポリオの不活化ワクチンの注射を行っています。注射の回数は増えますが、副作用が少ないのはとても重要なことです。
日本でもいくつかの病院ではこの不活化ワクチンを希望に応じて(自己負担ですが)しているようです。
当院でも欧米のスタンダードにあわせて、不活化ワクチンを使用しています。
忘れずに予防接種を受けるようにしましょう。
デング熱もその病気のひとつですが、先日ベトナム人の健診をやっていて、昔ポリオにかかった。という人を診察しました。まだ30歳そこそこの男性です。
ポリオにかかり片足が麻痺し、左のふくらはぎより下が萎縮していました。麻痺に伴う足首の変形があったようで手術をうけて今は普通に歩ける状態です。
また、4月にベトナムの有名な整形外科病院の見学にいった際にも、ポリオにかかって重度の側弯(背骨が曲がってしまった)になった患者さんの背中をまっすぐにする手術成功例を紹介していました。その患者さんも20才台だったと思います。
ポリオという病気は日本では根絶された病気です。
1961年から予防接種を開始して以降ポリオの報告数は激減し、1980年以降は新たにポリオに罹った人は一人もいません。
(予防接種後の子供からポリオが発症した報告はあります、ワクチン関連麻痺Vaccine associated paralytic poliomyeritisと呼ばれています。)
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k01_g2/k01_26.html
という事で日本でポリオにかかった人に会うのは非常に稀です。30歳はありえません。
一方ベトナムは戦争が1975年に終結ですから、日本がポリオ発症がなくなった頃にやっと予防接種が開始されたぐらいです。最後のポリオ報告が出たのは1997年です。ですから比較的最近まであったわけで、子供のときかかったという人がまだまだいてもおかしくないのかもしれません。
ポリオは日本、ベトナムをはじめ、太平洋、ヨーロッパの国々では根絶されている病気です。しかしながら、アフリカ、インドなどではいまだに新たに発生しています。
そういう意味で再び蔓延する可能性がある以上は予防接種を続ける必要性があります。
日本ではポリオワクチンは生ワクチンといって(ポリオウイルスの毒性を弱くした:弱毒化)ウイルスが入っているワクチンを使います。経口(飲み込むだけ)のワクチンなので受けさせるほうとしては楽なのですが、このワクチンには問題があります。440万人に1人というとても低い確立ですが、ワクチンを飲んだことによってポリオにかかってしまいます。
この問題を防ぐため、現在多くの先進国では経口生ワクチンを使わずに、ポリオの不活化ワクチンの注射を行っています。注射の回数は増えますが、副作用が少ないのはとても重要なことです。
日本でもいくつかの病院ではこの不活化ワクチンを希望に応じて(自己負担ですが)しているようです。
当院でも欧米のスタンダードにあわせて、不活化ワクチンを使用しています。
忘れずに予防接種を受けるようにしましょう。
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